中国の起業家JackMa氏とコロナ対策を含む慈善活動について
この記事では慈善活動を行っているJack Maさんとはどんな人なのかを解説していきます。
JackMaとは
Jack Maさんは中国の起業家であり、アリババグループの創業者です。
Jack Maさんはジャック・マー財団を設立し、慈善活動を行っています。
チベットに教育基金1億元
ジャック・マー財団は2019年6月26日にチベット自治区ラサ市で「ラサ師範高等専科学校(ラサ師専)ジャック・マー教育基金」プロジェクトを始動させました。
教育基金として合計で1億元(1元=約16円)をこのプロジェクトに投じています。
計画では10年以内に師専の師範生(卒業後の進路を教育分野に指定することを前提に学費などが免除される学生)や教育の第一線で働く教師、校長などの教育人材育成のため資金援助や支援を行うとしており、チベット自治区で優れた教育人材を育成する目的があります。
ジャック・マー氏の母国である中華人民共和国とチベットについて調べるとチベット問題が大きな亀裂を生んでいることがわかりました。
チベット問題はチベットと中国の土地に関する問題であり、チベットの独立派と中国人が対立しています。
この問題には清とチベットの関係に関する食い違いがあります。
「チベットが中国になったのは1950-51、中国共産党のチベットへの侵攻からであり、それ以前のチベットは独立国。」という独立派と「遅くとも清の時代には確実に中国がチベットを統治していた。」という中国人の主張があり、歴史に大きな食い違いができてしまっています。
そして、1950年のチベットへの中国の武力侵攻以降、チベット人による度重なる対中蜂起が起き、中国は鎮圧を繰り返しました。そのため犠牲者は合計120万人※とされています。※死者・行方不明者を含む。
中国によるチベットへの弾圧は過去にもあり、チベット人の虐殺、チベット僧に対する弾圧、人権侵害、寺院の破壊、核実験場の建設など立場の弱いチベット人にとても酷い弾圧を続けてきました。
このようなチベットへの迫害を行ってきた中国共産党とジャック・マー氏が対立する出来事がありました。
中国政府の逆鱗に触れたジャック・マー氏
2015年、ジャック・マー氏はアリババ傘下のオンライン金融事業アント・フィナンシャルを開設しました。
この会社はユーザーがネット通販などの売上金を同社のネットバンクに貯蓄させるサービスです。
アント・フィナンシャルは銀行と同じく、貯蓄するユーザーに対し、利子を付与します。そうすると、アリババは実質的にオンラインの金融機関に参入したことになります。
中国の銀行は9割以上が国有であり、中国共産党は自由に国民の財産を取り扱えるように、銀行の民営化を規制しています。
中国国民はアント・フィナンシャルに熱中してしまい、それまで利用していた銀行の預金をアント・フィナンシャルに一定規模で移転することになりました。
これにより中国国有銀行のライバルになってしまったのです。これが中国政府の逆鱗に触れる事態になってしまいました。
私は以上のことからジャック・マー財団がチベット自治区に教育基金を寄付したのは優れた教育人材を育成する目的だけでなく、あまりにも酷い中国政府のチベット弾圧に対して反対的な姿勢をとるための支援だったのではないかと考えます。
新型コロナウイルスに関するジャック・マー氏の動き
ジャック・マー氏はTwitterからシェアをし、「ジャック・マー財団とアリババ財団は、欧州の病院に800台の呼吸機器、30万組の保護手袋、30万個のマスクを含む追加の緊急保護具を寄付する」と述べました。
ジャック・マー氏はウイルス流行と団結して戦うよう、呼びかけも行い、世界規模でウイルス流行に関して医師や看護師が意見や提案を表明できるインターネット・プラットフォームを立ち上げました。
ジャック・マー氏はこれまでアジアやアフリカの多くの国に、ウイルス流行との戦いに向けて医療支援物資を送っており、日本にも一般社団法人日本医療国際化機構を通じて高機能マスクの寄贈がありました。
まとめ
ジャック・マー氏は多くの国や医療機関に支援を行っています。世界の現状を見ると新型コロナウイルスはまだ収まる様子がありません。今後もジャック・マー氏や慈善活動を行っている団体の動きを見守っていきたいですね。
むしみる でした!
では!(@^^)/~~~
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